禅 堂
文久2年に完成し、徳源寺では最も古く、重要な建物です。 前門(ぜんもん)には白隠禅師(はくいんぜんじ)の「爪牙窟(そうがくつ)」の額が掲げてあり、 この禅堂を〔爪牙窟〕とも呼びます。

前門が正面で、公式の出入口です。反対を後門(ごもん)といい、通常の出入口として使います。 どちらも出入りに際しては厳格な作法があり、特に私語厳禁の〔三黙堂(さんもくどう)〕のひとつです。

内部の敷瓦(しきがわら)は、陶器製で各種の製法で焼きあげてあり、 「織部(おりべ)」「鉄釉(てつゆ)」「黄瀬戸(きぜと)」「志野(しの)」「灰釉(はいゆ) と、江戸時代末期における、陶板作成技術水準の高さを証明する貴重な文化財です。
雲水(うんすい)は畳一畳が与えられ、坐禅(ざぜん)も睡眠もここでします。夜具は一枚の布団を二つ折りにした「かしわ布団」のみで生活しています。

開単当時の禅堂は、今の開山堂付近にありました。昭和12年頃、禅堂と開山堂の入れ替え工事と、境内の起伏を平坦にし、今の状態になりました。禅堂付近にある建物の中で、宝泉窟(ほうせんくつ)、地蔵堂(じぞうどう)は動いていません。
平成10年10月10日、解体修理落慶法要を行いました。建物は昔のままに解体修理を行いました。